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野菜も人も

はなしのたね2023.03.01

15年も野菜の種子の仕事をしていると、野菜を人に例えて考えるようになります。

私が子どもだった頃は、海外に行く、外国人に会うという機会は、まだほとんどの人があまりなかったと思います。
学生の頃は海外旅行ブーム。バイト代を注ぎ込み、何度となく渡航しました。
それが今や、海外で暮らしたことのある日本人はたくさんいるし、外国からの旅行者も急増、海をまたぐ往来や、外国人に接することは特に珍しいことではなくなりました。

我々日本人の『野菜の世界』もその通り。
15年前は日本の野菜ばかりが市場を占め、外国の野菜など未知の物。
10年前はイタリアやフランス、なんだかおしゃれで珍しいと、ヨーロッパ野菜や西洋野菜がもてはやされ大人気に!

そして今、
たくさんの人種が入り混じる中で、
あなたはどんな人間ですか?
あなたにはどんなことができますか?
これが社会の中で重要となっているのと同じく、

日本やヨーロッパ、中国など、たくさんの国の野菜や品種が溢れる市場で、
その野菜はどんなうまみや、利点がありますか?
その野菜は何に、どんな料理に使えますか?

その野菜本来の特質が、消費者に選ばれる大きな決め手となってきているのではないかと思っています。

つまり、イタリア野菜だから、フランス野菜だからという時代は終わったということ。

そういう視点から、なおも選ばれる海外野菜の品種を選定し、販売していきたいと考えています。